2021年4月25日日曜日

創造(ヤハウェ資料の創造記)

 ヤハウェとは旧約聖書や新約聖書における唯一神を意味する。

関根正雄訳の創世記では「ヤウェ」と記述されているが、便宜上ここでは「ヤハウェ」と記述していく。

ヤハウェは「主」とも呼ばれる。また、エホバも唯一神という意味である。

「ヤハウェ神は土くれから人を造り」

土くれとは、塵などと読み替えるとストーリーが分かりやすくなる。

「ヤハウェ神は東の方のエデンに一つの園を設け」

エデンとはアッカド語で「荒野」の意。

パレスチナから見て東のシリア砂漠辺りに園を設けたと考えられている。

多くの説ではチグリス・ユーフラテス川の源であるアルメニア付近のザグロス山脈一帯にあったとされている。

ヤハウェは人をエデンの園に配置した。そして人にこう伝えた。

「君は園のどの樹からでも好きなように食べてよろしい。しかし、善悪の智慧の樹からは食べてはならない。その樹から食べるときは君は死ななくてはならないのだ。」

この一節が今後のストーリー展開に大きな意味をもたらす。

ヤハウェは人の助けとなるように全ての鳥と地の獣を作ったが、人の助けとなる生き物はなかった。

そこで、ヤハウェは人が眠りについた時、人から肋骨を一本取り、その一本の肋骨を女に造り上げた。

そして人はこう叫んだ。

「ついにこれこそ我が骨から取られた骨、我が肉から取られた肉だ。これを女と名付けよう。このものは男から取られたのだから。」

男の原語は「イーシ」で、女の原語は「イッシャー」である。

上記の文に原語を当てはめると人が叫んだことの意味が分かりやすくなる。

「これをイッシャーと名付けよう。このものはイーシから取られたのだから」

この男と女がアダムとエバである。

アダムとイブという呼び方が日本では馴染んでいたがエバと読む方が原語に近いようだ。

こちらのサイトに詳細が書かれている。

2021年4月11日日曜日

創造(祭司資料の創造記)

 創世記の冒頭には「創造」という項目がある。

いわゆる「天地創造」のこと。

天地創造については旧約聖書では「祭司資料の創造記」と「ヤハウェ資料の創造記」の二部構成になっていると考えられている。(考えられている、というのは恐らくヘブライ語を翻訳した際に同じような物語が二度に渡って書かれていたので、二部構成にして分かりやすくしたのではないか、という議論があるため。)

まずは「祭司資料の創造記」を読む。

神の創造は七日間に及ぶ。

一日目、暗黒の中に光を作った。光を「昼」と呼び、暗黒を「夜」と呼んだ。

二日目、大水の上に大空を作った。大空を「天」と呼んだ。

三日目、乾いた所と水の集まった所を作った。乾いた所を「地」と呼び、水の集まった所を「海」と呼んだ。また、地に青草と果樹を作った。

四日目、大きな明かりを二つ作った。より大きな明かりは昼を照らし、小さな明かりは夜を照らした。

五日目、「大きな海の怪物」と「水の中の生き物」と「翼のある生き物」を作った。

六日目、地に「各種の家畜」と「各種の獣」を作った。また、「われわれは人を、われわれの形の通り、われわれに似るようにつくろう」

七日目、「神はその創造を七日目に完了し、七日目に全ての創造を休まれた」


以上が七日間に起こった出来事である。

註釈によりと、「大きな海の怪物」は鯨のような生物ではなく「竜」のようなものと解釈すると、この先のストーリーと噛み合うようだ。

また、「七日目に完了し、七日目に休んだ」という表記は論争があるらしいが、翻訳者の主張としては「神の安息日を七日目につくった」と考えているようだ。

安息日とは何も行ってはならないとされた日であり、旧約聖書では「土曜日」とされているが、キリスト教の大部分は日曜日に礼拝を行っている。

これはキリストが復活した日が日曜日であるため、とされている。

2021年4月3日土曜日

旧約聖書を読む

 今日から旧約聖書を読み、解説や考察を通じて皆さんが旧約聖書に触れるきっかけを作れれば、と思っています。

今回私が読む旧約聖書は原典ではなく、関根正雄氏が翻訳した旧約聖書・創世記という本を読みます。

この本はAmazonでもベストセラーになっており、1956年発行ということもあり古本も大量に流通していることから手に入れやすい本だと思います。

まず翻訳者の関根正雄氏について。

東京帝国大学法学部および文学部卒業。大学時代18歳の時に内村聖書研究会のペテロ組に入会を許され、内村鑑三の薫陶を受ける。1939年から1945年までドイツに留学、旧約の神についての論文で神学博士。1949年、塚本虎二から独立してキリスト教伝道に従事する。1964年、東京教育大学教授。従来の聖書訳とは異なる、岩波文庫版の読みやすい旧約聖書の翻訳を提供した。(wikipediaより引用)

「岩波文庫版の読みやすい旧約聖書の翻訳」というのが今回私が読む本であろうと思われます。

そして、タイトルとなっている「創世記」について。

『創世記』は、古代ヘブライ語によって記された、ユダヤ教キリスト教の聖典でキリスト教啓典である聖書旧約聖書)の最初の書であり、正典の一つである。”

「正典の一つ」ということで、実は旧約聖書の一部分なのですね。
創世記の後は、出エジプト記、民数記、申命記、ヨシュア記・・・とかなりのボリュームです。
気が遠くなるような量なので、まずは創世記をじっくりと読んで行きたいと思います。

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