2021年5月22日土曜日

アダムの系図

神がアダムを創造された時、神に似せて彼を創られた。
その創造の日に神は彼を祝福してその名をアダムと呼ばれた。

(《祝福》神が自らの恵みを授けること。代表的なものは子が生まれる。神は人が自分自身を祝福することを禁じている。祝福の対は呪い。)

アダムの全生涯は930年に及んだ。

レメクは182歳の時、ノアを生みこう言った。
「この子は我々の仕事、ヤハウェに呪われた土地で働く我々の労苦を慰めるであろう」

ノアは500歳の時、セム、ハム、ヤペテを生んだ。

2021年5月9日日曜日

カインとセツの系図

 カインは妻を得た。

妻はエノクを産んだ。「彼」は町の建設者となり、その町をエノクと命名した。

(「彼」がカインを指すのか、エノクを指すのかは定かではない)

エノクにはイラデが生まれ、イラデはメフヤエルを産み、メフヤエルはメトシャエルを産み、メトシャエルはレメクを産んだ。

レメクは二人の妻を娶った。

その一人の名をアダ、もう一人をチラといった。

アダはヤバルとユバルを産んだ。

チラはトバルカインとナーマを産んだ。

レメクは二人の妻に言った。

「カインへの復讐の罪が7倍だとすれば、レメクへの復讐の罪は77倍だ」

(レメクの歌より)

アダムは再び妻を得た。

(アダムは随分と長生き?)

妻はセツを産んだ。

アダムはこう言った。

「カインがアベルを殺したので、神は私に他の子を下さった」

セツはエノスを産んだ。

この頃から人はヤハウェの名を呼び始めた。

(エノスの時代からヤハウェの宗教が始まった)

カインとアベル

 カインとアベルは人とエバの子。カインが長男でアベルが次男。

(カインは槍を意味し、アベルは息を意味する)

アベルは羊飼い。カインは農夫となった。

カインとアベルはヤハウェに供え物をしたが、カインの供え物は顧みられなかったのでカインは激怒した。

(何故ヤハウェはカインの供え物を受け入れなかったかは書かれていない)

カインはアベルを野に連れ出し殺害した。

ヤハウェはカインを追放したが、「誰かがカインを殺すようなことがあったら、その人は7倍の復讐を受けなければならない」と言った。

ヤハウェは誰かがカインを殺さないように印を付け追放した。

(額に付けられた十字の印という説がある)

カインはエデンの東のノドという地に住むようになった。

(ノドは「さまよう」という意味を持っている)

2021年5月3日月曜日

堕罪

 蛇が女に善悪の智慧の樹の実を食べるように唆した。

女は蛇に「食べると死んでしまう」と伝えたが、蛇は「死ぬことはない。ただ食べると、善悪の一切が分かるようになってしまう」と言った。

女はその実をとって夫にも与えて一緒に食べた。

すると、自分たちが裸であることに気付き、無花果の葉を綴り合せて前垂を作った。

(裸とは羞恥、恐れを意味する)

ヤハウェ神に気付かれ「誰に裸だと言われたのか。君は食べてはいけないと命じておいた樹から実をとって食べたのか」と問われると、女は蛇に唆されたことを伝えた。

ヤハウェ神は蛇にこう言った。「他の全ての生き物よりも呪われる。蛇と女の間に敵対関係をおく」

(敵対関係とは、人と悪との戦いが果てしないことを意味し、「絶望」(死に至る病)に陥らざるを得ぬこと)

更に女にはこう言った。「君は子を産むとき苦しまねばならない。夫は君の支配者となる」

人にはこう言った。「君は妻の声に従い、とってはならない樹から実を食べたのだから、君のために土地は呪われる。君は一生労働をして食を得なくてはならない。そしてついには土へと還るだろう」

人は妻をエバと名付けた。というのは彼女は全ての生けるものの母となったからである。

(エバの由来は「生命」「生ける者」などと関連する)

ヤハウェ神はこう言った。「人は我々と同じように善悪を知った。今度は生命の樹から実をとって食べ、永久に生きるかもしれない」

ヤハウェ神は人をエデンから追い出した。こうして人は土地を耕すようになったのである。

神は人を追い払い、エデンの園の東にケルビムと自転する剣の炎をおき、生命の樹への道を見守らせた。

(ケルビムは半人半獣でヤハウェが乗る暴風の雲の象徴。智天使とも呼ばれる。)

(自転する剣の炎とは稲妻のこと)

2021年4月25日日曜日

創造(ヤハウェ資料の創造記)

 ヤハウェとは旧約聖書や新約聖書における唯一神を意味する。

関根正雄訳の創世記では「ヤウェ」と記述されているが、便宜上ここでは「ヤハウェ」と記述していく。

ヤハウェは「主」とも呼ばれる。また、エホバも唯一神という意味である。

「ヤハウェ神は土くれから人を造り」

土くれとは、塵などと読み替えるとストーリーが分かりやすくなる。

「ヤハウェ神は東の方のエデンに一つの園を設け」

エデンとはアッカド語で「荒野」の意。

パレスチナから見て東のシリア砂漠辺りに園を設けたと考えられている。

多くの説ではチグリス・ユーフラテス川の源であるアルメニア付近のザグロス山脈一帯にあったとされている。

ヤハウェは人をエデンの園に配置した。そして人にこう伝えた。

「君は園のどの樹からでも好きなように食べてよろしい。しかし、善悪の智慧の樹からは食べてはならない。その樹から食べるときは君は死ななくてはならないのだ。」

この一節が今後のストーリー展開に大きな意味をもたらす。

ヤハウェは人の助けとなるように全ての鳥と地の獣を作ったが、人の助けとなる生き物はなかった。

そこで、ヤハウェは人が眠りについた時、人から肋骨を一本取り、その一本の肋骨を女に造り上げた。

そして人はこう叫んだ。

「ついにこれこそ我が骨から取られた骨、我が肉から取られた肉だ。これを女と名付けよう。このものは男から取られたのだから。」

男の原語は「イーシ」で、女の原語は「イッシャー」である。

上記の文に原語を当てはめると人が叫んだことの意味が分かりやすくなる。

「これをイッシャーと名付けよう。このものはイーシから取られたのだから」

この男と女がアダムとエバである。

アダムとイブという呼び方が日本では馴染んでいたがエバと読む方が原語に近いようだ。

こちらのサイトに詳細が書かれている。

2021年4月11日日曜日

創造(祭司資料の創造記)

 創世記の冒頭には「創造」という項目がある。

いわゆる「天地創造」のこと。

天地創造については旧約聖書では「祭司資料の創造記」と「ヤハウェ資料の創造記」の二部構成になっていると考えられている。(考えられている、というのは恐らくヘブライ語を翻訳した際に同じような物語が二度に渡って書かれていたので、二部構成にして分かりやすくしたのではないか、という議論があるため。)

まずは「祭司資料の創造記」を読む。

神の創造は七日間に及ぶ。

一日目、暗黒の中に光を作った。光を「昼」と呼び、暗黒を「夜」と呼んだ。

二日目、大水の上に大空を作った。大空を「天」と呼んだ。

三日目、乾いた所と水の集まった所を作った。乾いた所を「地」と呼び、水の集まった所を「海」と呼んだ。また、地に青草と果樹を作った。

四日目、大きな明かりを二つ作った。より大きな明かりは昼を照らし、小さな明かりは夜を照らした。

五日目、「大きな海の怪物」と「水の中の生き物」と「翼のある生き物」を作った。

六日目、地に「各種の家畜」と「各種の獣」を作った。また、「われわれは人を、われわれの形の通り、われわれに似るようにつくろう」

七日目、「神はその創造を七日目に完了し、七日目に全ての創造を休まれた」


以上が七日間に起こった出来事である。

註釈によりと、「大きな海の怪物」は鯨のような生物ではなく「竜」のようなものと解釈すると、この先のストーリーと噛み合うようだ。

また、「七日目に完了し、七日目に休んだ」という表記は論争があるらしいが、翻訳者の主張としては「神の安息日を七日目につくった」と考えているようだ。

安息日とは何も行ってはならないとされた日であり、旧約聖書では「土曜日」とされているが、キリスト教の大部分は日曜日に礼拝を行っている。

これはキリストが復活した日が日曜日であるため、とされている。

2021年4月3日土曜日

旧約聖書を読む

 今日から旧約聖書を読み、解説や考察を通じて皆さんが旧約聖書に触れるきっかけを作れれば、と思っています。

今回私が読む旧約聖書は原典ではなく、関根正雄氏が翻訳した旧約聖書・創世記という本を読みます。

この本はAmazonでもベストセラーになっており、1956年発行ということもあり古本も大量に流通していることから手に入れやすい本だと思います。

まず翻訳者の関根正雄氏について。

東京帝国大学法学部および文学部卒業。大学時代18歳の時に内村聖書研究会のペテロ組に入会を許され、内村鑑三の薫陶を受ける。1939年から1945年までドイツに留学、旧約の神についての論文で神学博士。1949年、塚本虎二から独立してキリスト教伝道に従事する。1964年、東京教育大学教授。従来の聖書訳とは異なる、岩波文庫版の読みやすい旧約聖書の翻訳を提供した。(wikipediaより引用)

「岩波文庫版の読みやすい旧約聖書の翻訳」というのが今回私が読む本であろうと思われます。

そして、タイトルとなっている「創世記」について。

『創世記』は、古代ヘブライ語によって記された、ユダヤ教キリスト教の聖典でキリスト教啓典である聖書旧約聖書)の最初の書であり、正典の一つである。”

「正典の一つ」ということで、実は旧約聖書の一部分なのですね。
創世記の後は、出エジプト記、民数記、申命記、ヨシュア記・・・とかなりのボリュームです。
気が遠くなるような量なので、まずは創世記をじっくりと読んで行きたいと思います。

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